こんにちは、院長の久野 裕規です。
そろそろ温かくなる予報もあり、スギ花粉飛散量が増えてくると予想されます。
毎年スギ花粉症の症状がある方々は早めの治療がお勧めです。

鼻水・くしゃみなどにより「はなぢ」(正式には鼻出血と言います)が出やすいですが、
出血が多い場合の対処法をお教えしたいと思います。
「鼻中隔」という両鼻を左右に分ける骨があり、その骨の表面に細かい血管が走っています。
鼻かみ・鼻こすり等により摩擦が生じ、血管を傷つける事により出血します。
その摩擦は鼻の入口にかかりやすいので、出血もその場所から生じる事が大半です。

①鼻出血を生じた側の鼻の穴を人差し指で横から中央に向けて圧迫します。
人差し指の腹で骨(つまり鼻中隔)をしっかり圧迫するのが大事です。
少なくとも5分程度続けて下さい。
両目の間の辺りをつまんで圧迫するのは効果がないです!
②寝ると鼻への血流が増え、より出血しやすくなるので、体を起こした状態にして下さい。
③顔をやや下に向けて、のどに降りた血液を口から出して下さい。
上を向くのは、血液を飲み込んで気持ち悪くなりやすいので避けて下さい!

以上の対処を大体20分以上程度行っても全く出血が治まらず、
特にあふれてくる位出血が多い場合は、耳鼻科(難しい場合は病院の救急)で応急処置を受ける事をお勧めします。