皆さんこんにちは、院長の久野です。
今回は耳のつまり(耳閉感)についてお話させて頂きます。
皆さんもたまに生じても、すぐに治って様子見る事が多いと思います。
すぐに治るものは、ほとんどの場合問題ないです。
一時的に耳抜きが出来ない、などの原因が考えられます。

もし治らない場合、主に①耳あか②中耳炎③急性難聴の3つが考えられます。
①耳あか
耳に水が入った後、耳掃除の後などに生じます。
大きな耳あかが耳の奥に移動して栓をする様になり、耳閉感を生じます。
その状態では自然に治る可能性が低いので、受診して耳あかを取る必要があります。
②中耳炎
鼻水・鼻づまりなど鼻症状がある時に鼻を強くかんだ後などに起こります。
その他飛行機や潜水などによる気圧・水圧の上昇に対して耳抜きが出来ない場合があります。
中耳炎当初は痛みも伴う事が多いです。後述する難聴では痛みを生じません。
③急性難聴
文字通り、急に起こる難聴ですが、これが一番注意を要します。
耳閉感のみであまり難聴を自覚しない場合は低音部のみ聴力が低下している可能性が高いです。
急性低音部難聴は自然に治癒する事が多いと言われており、ストレスや自律神経の乱れなどが原因と考えられます。めまいを伴う事もあり、一旦難聴が治っても、再発する事がしばしばあります。
一方、強い難聴や耳鳴がある場合、突発性難聴の可能性があります。前兆がなく、突然起こります。
原因不明ですが、ウイルス感染や耳の循環不全などが原因と言われております。
なるべく早期の治療が必要となります。出来れば2日以内に治療開始するのが望ましいです。
2週間以上放置すると治療効果が期待出来ません。完治するのが約1/3と言われております。

まとめとして、最重要点を申し上げます。
「耳閉感が自然に治らない場合、2日以内に耳鼻科受診が望ましい」です。