久野耳鼻咽喉科クリニック|日曜診療|カラフルタウン岐阜1F

岐阜県岐阜市のカラフルタウン岐阜にある、久野耳鼻咽喉科クリニックです。 日曜診療、祝日診療を行っています。赤ちゃんからお年寄りまで、気軽にかかれる身近な耳鼻科です。花粉症・慢性鼻炎に対するレーザー治療も行っています。

めまいについて

こんにちは、院長の久野裕規です。
今回はめまいについてお話させて頂きます。

一口にめまいといっても、
「眼の周りが回るような(以後、回転性)」「ふらふら感(以後、浮遊性)」
「気が遠くなるような」など様々なめまいがあり、
原因となる病因は多岐にわたり、全てを申し上げるのは困難なため、
①代表的な耳からくるめまいと、②危険なめまいについて申し上げたいと思います。
耳には三半規管といって、頭の動きを感知するところがありまして、
その異常により回転性めまいを生じます。
しかし、めまいが軽くなると浮遊性めまいとして感じます。
①として2つ挙げます。
<良性発作性頭位めまい症>
耳が原因とめまいとして最も多いです。
三半規管に耳石と呼ばれる異物が入り、頭を動かした際に耳石が動くことで神経を刺激し、
回転性めまいを生じます。
特徴としては、頭を動かした時のみ生じ、めまいは30秒程度と短時間で治まります。
難聴や耳鳴りなど、きこえに関わる症状を通常伴いません。
<メニエール病>
回転性めまいと難聴を反復する疾患で、ストレスや天気・気圧などとの関連が強い傾向にあります。
例えば、しばらく仕事が忙しかった、几帳面な性格、くもりの日、などです。
上記と異なり、めまいの発作時は1時間以上回転性めまいが続き、起き上がれない状態になります。
通常低音の聴力が低下し、耳がふさがった感覚や耳鳴りを伴います。
薬による治まっていきますが、めまいの起こす頻度は患者さんにより様々です。

②として脳梗塞・脳出血などの脳卒中があります。
異常を来たした脳の部位によって症状が異なりますが、
意識低下、呂律が回らない、片側の顔面の麻痺・しびれ、ひどい頭痛などです。
めまいに上記の症状が伴う場合は脳卒中の可能性が高く、
すぐに救急病院に受診する必要があります。
一過性脳虚血発作といって、一時的に脳の血流が低下し、
上記の様な症状が生じたものの治まった場合、
その後脳梗塞を来たす可能性が高いと言われておりますので、
神経内科や脳神経外科に早期の受診が必要です。

鼻出血の対処法

こんにちは、院長の久野 裕規です。
そろそろ温かくなる予報もあり、スギ花粉飛散量が増えてくると予想されます。
毎年スギ花粉症の症状がある方々は早めの治療がお勧めです。

鼻水・くしゃみなどにより「はなぢ」(正式には鼻出血と言います)が出やすいですが、
出血が多い場合の対処法をお教えしたいと思います。
「鼻中隔」という両鼻を左右に分ける骨があり、その骨の表面に細かい血管が走っています。
鼻かみ・鼻こすり等により摩擦が生じ、血管を傷つける事により出血します。
その摩擦は鼻の入口にかかりやすいので、出血もその場所から生じる事が大半です。

①鼻出血を生じた側の鼻の穴を人差し指で横から中央に向けて圧迫します。
人差し指の腹で骨(つまり鼻中隔)をしっかり圧迫するのが大事です。
少なくとも5分程度続けて下さい。
両目の間の辺りをつまんで圧迫するのは効果がないです!
②寝ると鼻への血流が増え、より出血しやすくなるので、体を起こした状態にして下さい。
③顔をやや下に向けて、のどに降りた血液を口から出して下さい。
上を向くのは、血液を飲み込んで気持ち悪くなりやすいので避けて下さい!

以上の対処を大体20分以上程度行っても全く出血が治まらず、
特にあふれてくる位出血が多い場合は、耳鼻科(難しい場合は病院の救急)で応急処置を受ける事をお勧めします。

副鼻腔炎について

みなさんこんにちは。
今回は副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)についてお話させて頂きます。
多くの場合、かぜをきっかけに発症します。
かぜでは当初水の様な鼻汁(はなみず)ですが、そのうち黄色の鼻汁となり、治っていきます。
黄色鼻汁はウイルスや細菌の死骸が膿として出たもので、かぜの治りかけで生じます。
しかし、かぜは数日程度で治りますので、発症後1週間以上たっても黄色鼻汁が出たり、頻繁に鼻汁がのどの方に下りてきたり、顔面(眼の周りや上の歯の辺り、額など)の痛みを生じたりしたら、急性副鼻腔炎が疑われます。副鼻腔炎の程度にもよりますが、2週間程度の治療で治癒します。痛みは治療により1週間以内で消失する事が多いですが、後鼻漏(鼻水がのどに下りる)が残る場合は治癒していない可能性が高いです。
副鼻腔炎は急性のうちは容易に治療できますが、これを放置して慢性に移行してしまうと、完全な治療はなかなか困難です。従来は細菌感染による副鼻腔炎が大半でしたが、近年はアレルギー性鼻炎が関与する事も多くなっております。慢性副鼻腔炎により後鼻漏などの症状がある場合、少量の抗生物質を長期間投与する治療を中心に行い、3ヶ月以上治療しても改善しない場合、根本的な治療として手術が検討されます。しかし、気管支喘息が持病の患者さんのなかには、手術しても再発を繰り返す難治性のタイプもあります。痰がからむ(特に寝ているとき)が続く場合、慢性副鼻腔炎による後鼻漏が原因の可能性もありますので一度耳鼻科にご相談下さい。

【公式サイト】久野耳鼻咽喉科クリニック
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